ギャラリードゥポワソンではMôko Kobayashiによる個展を開催いたします。
毎回ユニークな切り口で想像力豊かな世界を見せてくれるMôko Kobayashiの刺繍作品。フランスオートクチュール刺繍の世界における伝統技術の一つ「crochet de luneville(クロッシェ・ド・リュネビル)」と呼ばれる、かぎ針を使用した刺繍技法を用いて独創的な作品を展開しています。
愛らしい動植物から、お味噌汁やタバコの吸い殻といった一見モチーフになりにくそうなものや吹き出し文字などのグラフィカルなモチーフまで、Môko Kobayashiの手を通して艶やかなヴィンテージビーズを使って描き出されると、どれもが同価値の美しさを持ち、生き生きとした表情を見せています。
これまでの作品では、対象をよりリアルに表現することで私たちの生活とリンクさせ、モチーフ同士を重ね着けし、それぞれの物語を作る感覚があったというMôko Kobayashi。
『N’ existe pas? ~存在しない?~』と題した本展では、実際には存在しない動植物をテーマにした作品が発表されます。存在しないものを表現することは難しい反面、新たな楽しさがあり、デザインの可能性が広がることで今まで選ぶことがなかった色や素材、刺繍の埋め方を使うことができたそうです。
一方、今回登場する不思議な鳥たちには実際に存在する鳥がモチーフとなっているものも。求愛などのために自然界には「こんなアイディアが!」と驚くようなデザインが存在することに着目。それらの鳥を、どこか奇妙な形の葉っぱや羽根など実在しないモチーフと並べることで、どこまで本当か分からないフィクションの世界へと誘います。
実際に目に見えている物の常識から外れることで生まれる違和感をお楽しみください。
本展ではブローチやピアスの新作30余点に加え、額装作品も展示されます。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
Môko Kobayashi Exhibition『N’ existe pas? ~存在しない?~』
2024. 12. 7 sat. – 12. 25 wed. 12:00 ~ 18:00
月曜休廊 / Closed on Monday
会場 / Venue
gallery deux poissons
東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
Tel. 03-5795-0451
作家在廊日 / The artist will be at the gallery on
12/7 (12:00-15:00), 12/8 (13:00-15:30), 12/15 (15:00-17:00), 12/21 (15:00-18:00)
※在廊日時は変更する可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーに直接お問い合わせください。
※Dates and times when the artist will be present are subject to change, so please check our SNS or contact the gallery directly for updates.
※会期中一部の作品は、ONLINE SHOPからもご購入いただけます。
(販売開始予定日時: 12.11 wed. 12:00 – )
12月7日(土)より12月22日(日)まで、Galerie LIBRAIRIE6(恵比寿)にて〈大月雄二郎 / 小林モー子「世界の意味」展〉が同時開催されます。ぜひあわせてご高覧ください。
Môko Kobayashi / 小林 モー子
アパレルメーカーのパタンナーを経て2004年に渡仏。Ecole Lesage broderie d’art にてオートクチュール刺繍を学びディプロム取得。パリを拠点に刺繍活動を開始、画家大月雄二郎氏とのコラボレーション作品や,ウエディング Emmanuel Martyとのコラボレーション、アクセサリー等の刺繍作品を制作。2010年から日本へ拠点を移し活動。
maison des perlesを主宰し、crochet de luneville (クロッシェ・ド・リュネビル)の技術を使った刺繍アクセサリーの制作やオートクチュール刺繍教室を通して一人でも多くの方に刺繍の魅力を伝える活動を行なっている。