KIRAYURINA Exhibition ‘OBJEWELRY’

2018年10月26日(金) ― 11月11日(日) 12:00-20:00

ギャラリードゥポワソンでは、3年ぶりとなるKIRAYURINAの個展を開催いたします。近年、吉良が制作し続けている『OBJEWELRY』は、『OBJECTS』+『JEWELRY』から成る吉良自身の名付けた造語です。ミラノ留学中に絵画を学んだ吉良は、ヨーロッパの建築に強い影響を受けて、作品は平面から立体へ、絵画から木を使った壁面作品へと変化しました。

スイスのアルプスの山々の広大な自然に圧倒され、その空気感を表現することはかなわないが、足元に転がっている石ころもまた美しく、その小さな石があわさって山になっているように、小さなかけらから広がりのある世界につなげていけるんじゃないかと気づいたと言います。アクリルとは思えないほど磨き上げられた小さなブローチは、無限に続くような拡がりを感じさせ、確かな強い存在感を放っています。

『オブジュエリー』は、チーク、ゼブラウッド、ボコテ、タモといった天然木にアクリル版や塩化ビニールなど人工素材をカットし研磨して重ね、幾何学のモチーフで構成されています。

コンテンポラリージュエリーとは、素材の希少性や資産価値にたよらない、自由な立体造形であるものを差しますが、吉良のジュエリーはまさに、最初から付加価値のある素材ではなく、そういった自分が手を加えることで個性が生まれる素材を好んで使っています。

『ジュエリーは小さいながらもそんなことをまったく感じさせない強い存在感があり、それを身に着ける事で視覚的にも精神的にも人をポジティブにさせてくれる、なんてユニークですばらしい存在なのだろう』と語る吉良のジュエリーは、オブジェとしての美しさを持ちながら、身に着ける人を引き立てて馴染む、ポジティブな魅力に満ちています。今回は、これまでに展開している人気のミラーアクリルのブローチやピアスなどに加えて、新作約30点が発表されます。どうぞこの機会に、会場にてご高覧ください。

作家在廊日
10/26 (金) 12:00 – 20:00
10/27 (土) 15:00 – 18:00
10/28 (日) 15:00 – 18:00
11/03 (土) 15:00 – 18:00
11/04 (日) 15:00 – 18:00
11/10 (土) 15:00 – 18:00


KIRAYURINA
テレビ美術系のイラストレーターとして勤務した後、1991年ミラノのブレラ美術学院へ留学。絵画科を専攻したがイタリアの建築に強い影響を受け、絵画から木を使った壁面作品に移行する。作品の個展と並行して箱、ネックレスなどのアートクラフト作品も作り始める。2004年 帰国後、インテリアショップTIME & STYLEよりミラー壁面作品の製品化、2008年より主に木とアクリルミラーを使ったブローチ制作を始めハマる。現在「KIRAYURINA」としてブローチと壁面作品の両方で活動中。

WEB : http://www.kirayurina.com

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