Kazuko Mitsushima  Glass Jewelry Exhibition

ギャラリードゥポワソンではこのたび光島和子の個展を開催いたします。

彫金を学んだ後、ガラスという素材に出会い、その面白さや美しさに魅せられた光島は、シアトルのピルチャックガラススクールなど各地で吹きガラスの制作技術を磨き、独自のスタイルを確立してきました。国内外で発表を続け、その作品は国際的に高い評価を受けており、常に第一線で活躍し続けています。

光島の作品の最大の魅力は、生命があるかのような生き生きとしたガラスの豊かな表情とそれを引き立てる潔い造形にあります。高温で溶けたガラスの姿にはふたつとして同じものがなく、「この瞬間をとどめたい」と願う作者の意図と偶然性が重なり合うことで一つ一つの形が生まれます。

無色透明、白や黒、赤といったモダンな色、また、金箔や銀箔を施したガラスまで、イメージに合わせ使い分けて様々なアイテムに仕立てられるジュエリーは、アーティスティックでありながらストレスなく着用できるよう機能性にも配慮されているのも嬉しいところ。

ひときわ目を引く赤のシリーズには、今こそ心が弾むような赤いリングを身につけて欲しいという作家の思いが込められています。自然界の造形物である宝石と人間が生み出したガラス、そのどちらでも温度によって発色の難しさを伴う赤は希少な色です。本展では、鮮やかな赤を用いたリングやピアス、イヤリングなども並びます。

また、新作である銅線を使ったユニークな造形が印象的なネックレスは、溶けたガラスのダイナミックな動きが装飾的な効果を生み出しているアートピースのような一点もの。高温で熱せられた状態に直接銅線を巻き付けて成形し同時に徐冷するという方法で作られています。

温かさと冷たさ、柔らかさと硬さ、鋭さと優しさといった相反する要素を併せ持ち、多層的な顔を見せる光島のジュエリーは、それぞれの人の個性に寄り添い、身に着けることで完成します。

本展では、新作に加え、透明のガラスに金箔を組み合わせたピアスやイヤリングをはじめ、人気の定番シリーズなども数多く一堂にご覧いただける貴重な機会となります。日差しがまぶしくなるこれからの季節にぴったりのお気に入りを見つけにぜひご来場ください。


『Kazuko Mitsushima Glass Jewelry Exhibition

2023年6月24日(土)〜7月9日(日)12:00 ~ 18:00
月曜休廊 / Closed on Monday

会場
gallery deux poissons
東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
Tel. 03-5795-0451

作家在廊日(予定)
6月24日(土)12:00 – 17:00
6月25日(日)12:00 – 17:00

※ 在廊日時等は変更となる可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーへ直接お問い合わせください。

※ 会期中一部の作品は、ONLINE shop からもご購入いただけます。
https://gallerydeuxpoissons.katalok.ooo/ja
販売開始予定:6月28日(水)15:00〜


Kazuko Mitsushima / 光島 和子

光島は彫金を学んだ後、偶然訪れた吹きガラス工房で、色彩豊かで自由な造形が可能な溶けたガラスに強く惹かれ、ガラスジュエリーの制作を始める。シアトルのピルチャックガラススクールなど各地でガラス制作技術を磨き、独自のスタイルを確立。長年に渡り国内外で発表を続け、国際ジュエリー展や日本クラフト展などで受賞。作品は、スコットランド国立美術館等、海外の美術館にも収蔵されている。近年は、『自然の造形物である宝石』と『人間が生み出したガラス』に共通点を見出し、組み合わせようというアイディアに至り、新たな可能性を生み出している。

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