このたびギャラリードゥポワソンでは第10回目となるEtsuko Sonobeによる個展を開催いたします。
「移ろいゆく自然の光は留めることは出来ない。 光が当たる角度や反射、風などによって、そこに色が生まれたり、新たな形が瞬時に見えてきたりもする。そして私たちの生活に輝きや穏やかな時間を与えてくれる。場所や意識の持ち方で感じる光は違ってくるけれども、とても小さな形の中にそれらを留めておきたくなりました。」――― Etsuko Sonobe
こちらのステートメントにあるように、内側にセットしてある石の色が金属に反射している直線的なブローチや、2種類の石を上下にセッティングすることで光が取り込まれ小さな色石が透明のクオーツに映り込むリングなど、今回の新作では光が当たる角度やリフレクションなどを意識的にデザインに取り入れた約40点のジュエリーが発表されます。そのほか、クオーツを用いたsmall sculptureもお目見えします。
インクルージョンが入っているものなど表情のある石を独自の審美眼で選び取り、その個性を引き出したオリジナルカット。また、地金の魅力を生かした構築的な形の美しさ、身につけた時の存在感、そして、キラキラした夢のつまったビジュアル、そのどれもがEtsuko Sonobeのジュエリーの魅力ですが、個展のたびにハッとするような驚きがあり、それが観る人の心を強く惹きつけます。ブローチのピンやリングの石留めの爪など、ジュエリーにおける機能の部分のいわゆる常識とされるものを一度フラットな状態から考え、新しい構造そのものを生み出していることも必見です。
「Days of Light」と題した本展では、日々移ろいゆく光に繊細なまなざしを向け、それらを形あるものとして表現したというEtsuko Sonobeによる作品の世界観をどうぞゆっくりとご高覧ください。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
Etsuko Sonobe Exhibition
Days of Light
2024. 11. 16 sat. – 11. 24 sun. 12:00 ~ 18:00
月曜休廊 / Closed on Monday
会場 / Venue
gallery deux poissons
東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
Tel. 03-5795-0451
オープニングレセプション / Opening reception
11. 16 sat. 17:00 – 19:00
作家在廊日 / The artist will be at the gallery on
11/16(sat), 17(sun), 23(sat), 24(sun)
12:00 – 18:00
※在廊日時は変更する可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーに直接お問い合わせください。
※Dates and times when the artist will be present are subject to change, so please check our SNS or contact the gallery directly for updates.
※会期中一部の作品は、ONLINE SHOPからもご購入いただけます。
(販売開始予定日時: 11.20 wed. 12:00 – )
Etsuko Sonobe / 薗部悦子
美術大学で金属の勉強をした後、企業のジュエリー商品開発に携わると共に、石の扱い方に特徴がある「etsuko sonobe」のジュエリーブランドを展開。また一方、作家として作品を制作し続けている。1990年から海外のギャラリー、美術館での展覧会に出品。主な展覧会に、フォルツハイム美術館「ORNAMENTA 1」、東京国立近代美術館工芸館「ジュエリーの今、変貌のオブジェ」など。 作品は、National Museum of Scotland、The Marzee collection などに収蔵されている。